シェルハブ香川 福岡志穂|子どものお口から全身発達をつなぐ歯科衛生士

私がきれいな歯ならびを目指すのは 発達の土台である 「呼吸」「感覚」「運動(姿勢)」が 健康に育っている一つの目安になるからです。お口から心もカラダも健康な子どもたちを増やし、家族の笑顔に繋げる!

「こっちに来なさい」じゃなくて、「迎えにいく」

子どもが思い通りに動かないとき、
つい「早くして」「ちゃんとやって」って
言いたくなる。

でもそれって、
親が“正しい場所”に立ったまま
「ここまで上がってきてね」って言ってる状態。

子どもはまだ、そこに辿り着ける
力が育っている途中なのに。

見えている景色も、感じている難しさも、
全然ちがう。

だから、本当はできるだけ
「迎えにいく」ことを大切にしたい。

まだ遊びたいんだね。
難しくて嫌になったんだね。
うまくいかなくて、今はしんどかったね。

まずは、子どもが見ている景色を一緒に見る。
今どこにいるのかを、一緒に感じる。

それは甘やかしじゃなくて、
「ここにいるんだね」って受け取ること。

ここを飛ばしてしまうと、
どれだけ正しいことを伝えても届かない。

「どうせわかってもらえない」
そんな気持ちだけが残ってしまうから。

でも、いったん気持ちがつながると、
子どもはちゃんと前を向ける。

そのあとに、
「じゃあどうする?」って一緒に考える。

少しやりやすい方法を探したり、
区切りをつけたり、
できる一歩を見つけていく。

遠回りに見えるけど、
この関わりがいちばん早くて、
いちばん深くつながる。

子どもは、
“正しさ”ではなく
“わかってもらえた安心感”で動き出すから。

そしてその積み重ねが、
あとから「自分でできる力」になって
いくんだと思うのです🤗

優しさとは、立ち上がらせることではない

優しさとは、立ち上がらせることではなく

― 座り込んでもいい場所をつくること ―

「元気出して」
「大丈夫!」
「少しずつ頑張ろう」

私たちは、善意からこうした言葉をかけることがあります。
立ち止まっている人に、もう一度立ち上がってほしい。
前に進めば、きっと楽になるはずだと信じて。

でも、本当にそれは“優しさ”でしょうか。

人には、それぞれの「生きる早さ」がある

人の人生は、一直線ではありません。
歩幅も、テンポも、休憩の必要なタイミングも、
すべて違います。

・軽やかに前へ進める時期
・慎重に一歩ずつ確認したい時期
・どうしても立ち止まらざるを得ない時期
・ただ座り込んで、息を整えるだけで精一杯な時期

どれも、その人にとっては「必要な時間」です。

それなのに私たちは、
自分の速度を“基準”にして、相手を前に
進ませようとしてしまうことがあります。

「もう大丈夫でしょ?」
「いつまでそうしてるの?」
「頑張ればできるよ」

その言葉が、相手を奮い立たせることもある。
けれど同時に、まだ立ち上がれない自分を
責めさせてしまうこともあるのです。

座り込むことは、弱さではない

座り込むことは、諦めではありません。
止まることは、後退ではありません。

身体が疲れたら休むように、
心もまた、休息を必要とします。

むしろ、無理に立ち上がろうとするほど、
自分の感覚から遠ざかり、
回復は遅れてしまうこともあります。

本当に必要なのは、
「立ちなさい」という命令ではなく、
「無理しないで」と安心して
座り込める場所なのかもしれません。

優しさとは、「そのままでいいよ」と伝えること

優しさとは、
相手を変えようとする力ではなく、
相手の“今”を否定しないまなざし。

「立てなくてもいい」
「進まなくてもいい」
「今は、そのままでいい」

そう伝えられる空間があるだけで、
人は少しずつ呼吸を取り戻す。
呼吸が整えば、身体も、心も、
自然に次の動きを探し始める。

立ち上がるかどうかは、本人が決めればいい。
その選択を急かさないこと。
それが、深い優しさなのだと思います。

子育て・支援・人との関わりの中で

これは、大人同士の関係だけでなく、
子どもとの関わり、支援の現場、教育、医療、
ケアの中でも同じだと思うのです。

「できるようにさせる」
「前に進ませる」

それ以前に必要なのは、
安心して“止まれる場”をつくること。

座り込めるからこそ、
人は自分の力で、また立ち上がれる。

早さを揃えなくていい世界へ

人それぞれのリズムを尊重できる社会は、
きっと今より、ずっとやさしい。

前に進む人も、
立ち止まる人も、
座り込んで空を見上げる人も、
同じ場所にいていい。

優しさとは、
立ち上がらせることではなく、
「そのままでいい」と座れる場所をつくること。

そんな場所にもなれたらなぁと
私はシェルハブ・メソッド香川をしています。

子育て失敗

愛情を持ってやってきた子育てに、
失敗という言葉はないと言いたい。

子育ての中で、時折、耳にする言葉の一つが
「子育て失敗したー」です。

子どもが不登校になった。
反抗期が激しい。
思い描いていた進路に進めなかった。
親子関係がうまくいかない…。

さまざまな出来事を前に、多くの親御さんが、
自分の子育てを「失敗」と評価してしまいます。

けれど、私は断言したい。

愛情を持ってやってきた子育てに、
失敗という言葉はありません!

そもそも「失敗」という言葉は、
正解が一つに決まっているものに対して
使われる評価です。

試験や仕事、競技のように、
明確なゴールがあり、
到達できたかどうかで結果が分かれるもの。

では、子育てに「正解」はあるのでしょうか。

生まれ持った気質も、育つ環境も、出会う人も、
時代背景も、誰一人として同じではありません。

同じ親のもとで育っても、きょうだいですら、
まったく違う人生を歩みます。

そんな一人ひとり異なる存在に対して、
「こうなれば成功」「こうなったら失敗」と
線を引くこと自体が、実はとても
無理のあることなのかもしれません。

それでも親は、結果を見て自分を責めてしまいます。

「あの時、もっとこうしていれば」
「厳しくしすぎたのではないか」
「甘やかしすぎたのではないか」。

でも、どうか忘れないでください。

その時その時のあなたは、
その瞬間に持っていた知識、体力、心の余裕、
お金、環境の中で、精一杯考え、選び、
関わってきたということを。

完璧な親など、どこにもいません。
そして、完璧である必要もありません。

子育ては「作品」ではなく、「関係」です。
評価されるものでも、採点されるものでもありません。

揺れたり、ぶつかったり、距離ができたりしながらも、
関係は生き物のように、形を変え続けていきます。

今、うまくいっていないと感じる時期があったとしても、
それは「失敗」ではなく、
関係の途中経過にすぎません。

親にできることは、
子どもの人生を思い通りに導くことではないし、
将来の結果を保証することでもありません。

親にできるのは、ただ一つ。
その子が自分の人生を生きていくための
「土壌」を整えることです。

安心して泣ける場所があったか。
失敗しても戻ってこられる関係があったか。
「あなたはあなたのままでいい」と、
言葉や態度で伝えられてきたか。

それらは、点数や進路のように
目に見える形では測れません。

けれど、大人になってからの人間関係、
困難への向き合い方、
自分を立て直す力として、
静かに、確実に、その人の中に残っていきます。

思春期の反抗も、不登校も、
遠回りに見える選択も、
人生全体の時間軸で見れば、
意味のある過程であることは少なくありません。

それをすべて「失敗」と呼んでしまうと、
子どもは「自分の人生は間違っている」と感じ、
親は「自分はダメな親だ」と、
自分を深く傷つけてしまうのではないでしょうか。

だからこそ、評価軸を変えてみてほしい。

「うまくいったか」ではなく、
「関係が切れていないか」
「対話の扉が閉じていないか」
「困った時に戻ってこられる場所であり続けているか」。

この視点で見たとき、
愛情を持って関わってきた子育てが、
「失敗」になることはありません。

もし今、
「私の子育ては間違っていたのではないか」
そんな思いを抱えているとしたら、
どうか自分に問いかけてみてください。

あなたは、
どうでもいいと思って関わってきましたか?
適当に、投げやりに選択してきましたか?

きっと違うはずです。

悩み、迷い、ときには立ち止まりながらも、
「この子にとって何が大切か」を
考え続けてきた。

それは、立派な子育てです。

子育ては評価するものではなく、
関係を育て続ける営みなんだと、
改めて考えた夜でした。

子育てに、最終評価はありません。
そして関係は、今この瞬間からでも、
何度でも育て直すことができます。

これまでのあなたの子育ては、失敗ではありません。
それは、愛情を持って積み重ねてきた、
かけがえのない歴史ではないでしょうか。

子どもの悪態・暴言が止まらない

「うるさい」
「放っておいて」
「もう話しかけないで」

はい、今日も心に刺さる三点セット。
正直、かなり傷つきますよね。

これ「親が変わらない限り」だいたい続きます

でも、知っておいてほしいことがあります。

子どもの暴言は
反抗だけが理由ではありません。

そこには必ず
「甘え」と「抵抗」が同時にあります。

暴言は「親にだから」出る

多くの子は、外では案外おとなしい。
学校や友達の前では問題なし。

それなのに、家では親にだけキツい。

これは、なめているからではありません。

「この人なら受け止めてくれる」
「ここまでしても関係は壊れない」

そう思っているからこそ、
一番近い人に一番雑な言い方が出るのです。

つまり暴言は、
信頼の裏返し。

…腹は立つけど、です。

なぜ止まらなくなるのか

理由はシンプル。

親の反応が変わらないから。

・暴言 → 親が感情的
・強く言う → 要求が通る
・荒れる → かまってもらえる

この流れを、子どもはしっかり学習します。

こうして暴言は
感情の爆発ではなく
「一番効く伝え方」になります。

子どもを変えようとすると失敗します

・言葉遣いを注意する
・ルールを作る
・説教する

…ほぼ逆効果です。

子どもが困っているのは
言葉ではなく、感情。

「分かってほしい」
「コントロールされたくない」

これが処理できていないだけです。

親が180度変わるとは

子どもからは変わりません。
変わるのは、必ず親から。

やることは一つだけ。

『感情と行動を切り分けて、淡々と。』

暴言には反応しない。
奥の感情だけ受け取る。

「そんなふうに言いたくなるくらい、
しんどいんだね」
「今は、話したくないんだね」

それ以上でも、それ以下でもありません。

深掘りしない。
説得しない。
勝とうとしない。

親が揺れなくなると、
子どもは気づきます。

「あ、このやり方効かない」

すると初めて、
別の伝え方を探し始めます。

時間はかかることもあります。
一時的に荒れることもあります。

でも、
親が変わり続ければ、必ずピークは越えます。

子どもの暴言の正体は、
「助けて」の不器用なサイン。

親が変わることは、
負けることでも我慢でもありません。

立ち位置を変えること。

親が変わった分だけ、
子どもはちゃんと成長していきます。

お着替え・お片付け・お口のトレーニング 「してくれない…」が「できた!」に変わる話

「早くお着替えして〜」
「片付けて〜」
「お口動かして食べてほしいんだけどな…」

……はい、私は今日も言いました
もう何回言ったかわかりません(:3_ヽ)_

しかも、言えば言うほど動かないやつ。

でもこれ、
子どもがサボっているわけでも
やる気がないわけでもありません。

脳の発達的に、そうなりやすい理由があるんです。

子どもは「ゴールが見えないこと」がとっても苦手

大人にとっての
「お着替えしよう」「片付けよう」は
一言で終わる行動ですよね。

でも子どもにとっては、

・脱ぐ
・たたむ
・入れる
・次の服を出す

……はい、もう4工程。
ちょっとしたプロジェクトです。

しかも
・ゴールが遠い
・終わっても達成感が薄い

そりゃ途中でやめたくもなります。

幼児期の脳(特に前頭前野)はまだ発達途中。
そのため、

・先を見通す
・最後までやり切る
・「やったほうがいいよね」と内発的動機だけで動く

これが、とても難しい時期なんです。

「やっても何も起きない」は、脳的にしんどい

行動は、

行動 → 結果(フィードバック)

が結びつくと、定着しやすくなります。

でも現実は…

・片付けても何も起こらない
・終わった実感がない
・褒められるのは最後だけ

脳からすると、
「やっても、やらなくても一緒じゃない?」
と判断されやすい。

これ、性格の問題ではなく
脳の仕組みです。

そこで登場、ハイタッチ✋

(地味だけど、めちゃくちゃ効く)

保育園の先生に教えてもらった方法。

「1こできたら、ハイタッチしよっか!」

これ、実はとても理にかなっています。

ハイタッチには、

・すぐ返ってくる反応(即時性)
・触れる感覚(身体感覚)
・一緒に喜ぶ(情緒的つながり)

が全部入っています。

脳の中ではドーパミン報酬系が働いて、
「これすると、なんかいい感じ✨」
という学習が進みます。

👉 これはご褒美で釣っているのではなく、
次の行動へ進むための“橋”をかけているイメージです。

使い方は、びっくりするほどシンプル

・服を1枚着た → ハイタッチ
・靴下をはいた → ハイタッチ

1工程ごとに、すぐ反応。

ハイタッチは
「ここまでできたよ!」
というゴールの合図です✋

何歳からできる?

目安は1歳前後〜。
でも大切なのは「年齢」より「発達」です。

0〜10か月

見る・感じる時期
→ 声・表情・拍手で「よかったよ〜」
※ハイタッチは見せるだけ

10か月〜1歳半

まねっこ期
→ 手を出して、触れたらOK
※“タッチ”で十分✋

1歳半〜2歳半

いちばん効果が出やすい
→ 1こできたら即ハイタッチ
「できたね!」だけでOK

2歳半〜3歳半

言葉+ハイタッチ
→「これ着たら✋ね」
→ 自分でやってる感アップ

4歳〜

全部には不要
→ 苦手な工程・やる気が落ちた時・新しいことだけ

余談ですが…

4歳の息子、保育園行き渋りで
「服、着ない」という暴挙に出ることがあります。

で、
いまアイドルプリキュアにハマっているので😂

「キミと〜イェーイ🫸🏻🫷🏻💕」
「一緒に〜イェーイ🫸🏻🫷🏻💕」

とノリノリで
それはさなが、変身シーンのように
もうノリノリにやってくれて

気づいたら着替え終わってる。

毎回ちょっと「やられた…」って顔しながら
それでも楽しくやってくれてます。

ハイタッチは甘やかしじゃない

ハイタッチは
ごほうびでも、甘えでもなく、

「できた!」を脳に届ける合図。

✔ まねをする
✔ 反応を待つ
✔ 触れ合いを楽しむ

これが出てきたら、
年齢に関係なく使えます。

まとめ(今日からできること)

できた感覚を積み重ねると、

・自信が育つ
・自分でやろうとする
・結果、親がラクになる

という、ありがたい循環が起こります。

全部やらせようとしなくてOK。

まずは
1工程 + ハイタッチ✋

それだけで十分です。

「やらせる」より
「できた!を一緒に感じる」。

それが、
お着替えも
お片付けも
そして、お口のトレーニングも
進んでしてくれる近道かもしれません☺️

これまでの栄養学が覆った!?

2025-2030年版アメリカ人のための
食事ガイドラインが大刷新されました!

何が変わり、何が変わらないのか?

2026年1月7日、
アメリカの厚生省(HHS)と
農務省(USDA)による
「Dietary Guidelines for Americans, 2025–2030(アメリカ人のための食事ガイドライン)」が
公表されました。
これは数十年ぶりに栄養政策の
大きな方向転換となる内容で、
これまでの栄養指導の枠組みを
見直すものとして話題になっています。

私の離乳食に対する考え方が
変わったことにもつながるので、
自分の頭の整理も兼ねてまとめてみました。

1. 「リアルフード(本物の食べもの)」を中心に据える

ガイドラインの中心メッセージは、
これまでのように
「栄養素の数値だけを追う」方向ではなく、

「質の高い、最小限に加工された食品(real food)」を食べようというものです。

従来の“カロリーや特定の栄養素だけ”
というアプローチから
“食品そのものの質・全体像”を
重視する方向へのシフトです。 

🍽 2. 肉・動物性脂肪に対する見方(従来より柔軟に)

✔ タンパク質の重視
ガイドラインでは、タンパク質を
毎食の中心に置くことを推奨しています。
以前の推奨量(体重1kgあたり約0.8g)を超え、
1.2〜1.6g/kg/日という数値も示されています。
この数字は、筋肉維持・満腹感・代謝健康などの
観点からも根拠のある範囲とされています。 

✔ 動物性脂肪・乳製品の扱い
これまで避けられてきた全脂乳製品(full-fat dairy)についても、
「加糖でない限り適量はOK」と
明示されるようになりました。
脂質全体を避けるのではなく、
食品の形で摂る質の良い脂質を
評価するという姿勢です。 

つまり「肉を食べろ」という単純な指示ではなく、
• 全体のバランス・食品としての質
• 活動レベル・年齢・体格ごとの適応

といった視点が入っています。

一方で、この柔軟な見方に対しては、
アメリカ人の平均的なタンパク質摂取量は
すでに十分で、肉・脂肪の推奨は過剰ではないか」
という懸念も一部で示されています。 

3. 加工食品・添加物・人工甘味料への厳しい視点

ガイドラインは、高度に加工された食品や
添加物、人工甘味料に対して明確に否定的な
立場を示しています。
• 高度に加工された食品は強く避けるべき
人工甘味料は常用しない方が良い

というように、ただ「減らすべき」と
やわらかく注意を促すのではなく、
科学的に懸念があるものを具体的に
指摘する形になっています。 

糖質についても、
従来の「1日のカロリーの10%未満」
という枠に加え、1食あたりの添加糖が10g以下
など、よりわかりやすいガイドラインが提示されています。 

4. 食の「見直し」とは何か?

今回のガイドラインは、単に推奨食品の
入れ替えをしただけではありません。
政策の方向性自体を転換する(フレームワークの変化)という意味があります。 

具体的に変わった点
• 伝統的な「MyPlate(円形の食品案内)」から
修正されたピラミッド型へ(質を重視) 
• 食品の全体的な構成や「食べものとしての質重視」へシフト 
• 子どもから高齢者まで、生涯を通じた栄養のバランスが明示されている(政府文書) 

5. 一部で批判や議論も

このガイドラインは、すべての専門家から
歓迎されているわけではありません。
一部の栄養学者や団体は
• 肉・飽和脂肪の推奨は心血管疾患リスクの点で懸念がある
• 科学的根拠の強さに疑問がある

といった批判も出ています。 

つまり、これは栄養学の最終確定版ではなく、
政策と科学の交差点の最新形でもあります。

6. 日本人に当てはめるとどうか?

このガイドラインアメリカの国民向けに作られたものですが、日本でも
• 生活の欧米化
• 高度加工食品の増加
• 肥満・糖尿病などの生活習慣病増加

といった傾向が広がっています。

そのため、単純なコピーではなく
「質の高い食品・加工食品を避ける」
という根本思想は参考になる可能性が高いです。
ただし、肥満傾向・身体組成・食文化が異なるため、
日本の食事摂取基準(厚労省)、疫学的知見、各種ガイドラインと合わせて読解することが重要です。

たとえば、日本の「食事バランスガイド」は
✔ 食品全体のバランス
✔ 多様な食材の摂取
を重視する構成で、健康寿命延伸の観点から
整えられています。
これはアメリカのガイドラインとも
重なる点がありますが、
過度な動物性食品の増加や飽和脂肪の扱い方などは、日本人の疫学研究と照らし合わせた検討が必要です。

参考文献・情報源
• U.S. Department of Health and Human Services, USDA: press release on 2025–2030 Dietary Guidelines 
• Medical News Today: summary of key changes (protein emphasis, full-fat dairy, reduced processed foods) 
• Craig McCloskey: real-food first perspective on the guidelines 
• Nutrition Insight: debate on saturated fat & scientific basis 


まとめると

ガイドライン
✔ 「何を減らすか」から
✔ 「何を食べるか」へ
という栄養政策の根本的な転換を目指しています。

そして、
栄養学は常に新しいエビデンスで更新される領域です。
政策や実装には政治・産業構造も影響します。

だからこそ、
ひとつのガイドラインを鵜呑みにせず、
日本の文化・体格・生活環境に合わせて
読み解く視点が必要があると思います🤔

油、何を使ってる?

「どの油が一番いいですか?」
この質問はよく受けますが、
誰にとっても正解があるわけではないんです。

油脂の評価は、
• 年齢
• 体調・代謝状態
• 調理温度
• 使用頻度・摂取量
• 食事全体の構成

といった条件によって変わります。

脳・神経の材料としての脂質

脳や神経細胞は、
脂質(脂肪酸コレステロール)を
主要な構成材料として成り立っています。

そのため、認知・神経生理の視点では
「どの油か」以上に、次の点が重要になります。
脂肪酸の構造的な安定性
• 調理過程で酸化が起こりにくいか
• 特定の脂肪酸に長期的に偏っていないか
• 調理法に応じて油が使い分けられているか

※ここでいう「偏り」とは、
ある種類の脂肪酸(例:オメガ6系、飽和脂肪酸など)だけを、長期間・高頻度で摂り続ける状態

我が家の油の使い分け

私自身は、高温調理では
• 牛脂
• ギー
• バター

を使うことが多いです。

理由は、これらが
飽和脂肪酸の割合が比較的高い
• 高温加熱時に脂質酸化が起こりにくい

という性質を持つためです。

他の油の位置づけ(一般的な整理)

・オリーブオイル
主成分は単価不飽和脂肪酸オレイン酸)。
低温〜中温調理や仕上げ向きとされています。

・ココナッツオイル
中鎖脂肪酸が多く、
エネルギー利用が速いという特徴があります。
一方で脂肪酸構成が比較的単一なため、
常用する場合は全体の脂質バランスを見る必要があります。

・植物油全般(例:こめ油など)
精製度、製法、使用温度、使用頻度によって
健康影響の評価は変わります。
※一律に良し悪しを判断することはできませんが、
私は、日常的な高温調理では、酸化や脂肪酸
バランスの観点から使用を控えています。

コレステロールは悪くない!

コレステロールは、
• 細胞膜
• 神経組織
ステロイドホルモン

の材料であり、生理的に不可欠な物質です。

現在問題とされるのは
コレステロールそのものというより、
• 脂質の酸化
• 慢性的な炎症
• 糖代謝異常
脂肪酸バランスの偏り(特にオメガ6系の過剰摂取)

といった背景条件との組み合わせです。

まとめます!

・「この油が正解」という単純な話ではない

・油は 調理法・頻度・量・食事全体の中で評価するもの

・脳・発達・神経の視点では、酸化・炎症・脂肪酸の偏りを避けることが重要

この投稿は、特定の油を否定したり、
不安を煽る目的ではありません。

日常の油の選び方を、少し立ち止まって整理する
視点として受け取ってもらえたら嬉しいです😊

出典・参考文献
・Calder PC. Omega-3 fatty acids and inflammatory processes. Nutrients. 2010
・Gómez Candela C et al. Cooking oils and oxidative stability. Nutr Hosp. 2018
・Sinclair AJ et al. Dietary fats and brain function. Prog Lipid Res. 2007
・日本脂質栄養学会 編『脂質栄養学 基礎と応用』
・FAO/WHO. Fats and fatty acids in human nutrition.