赤ちゃんが生まれると、つい「へその緒はすぐに切るもの」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
でも実は――生まれたあとたった数分待つだけで、赤ちゃんの未来に大きな影響があることが、世界中の研究でわかってきています[1,2]。
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📏 へその緒の長さには意味がある
へその緒は、お母さんが赤ちゃんを生んだあと、すぐ抱っこできる長さに「設計」されています。偶然ではなく、体の仕組み上の意味があるのです[3]。
生まれたあともしばらく、赤ちゃんはへその緒を通して最後まで大切な栄養や血液成分を受け取っています[3]。
🎁 へその緒から届く赤ちゃんへの贈り物
• 鉄分(Fe)…2歳ごろまでの貧血予防[1,2,3]
• 神経発達に必要な栄養素…脳や神経を育てる材料[4]
• 呼吸や心臓を支える血液量…肺呼吸を始めるときの助け[3]
• 免疫に関わる成分…外の世界への守り[4]
赤ちゃんはこうして、生き抜くための準備を整えてから外の世界に旅立つ準備をしています。

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💡 研究でわかっていること
• 出生後30〜60秒以上待つ → 血液量が増え、数か月先までの鉄不足リスクが減少[1,2]
• 2〜3分待つ → 赤血球と鉄分の移行がほぼ完了[3]
• 3分以上待つ → 神経発達スコアが良好になり、感染症リスクも減少[4,5]
さらに、早産児では新生児期の死亡リスクが20%低下したという報告もあります[6]。
WHO(世界保健機関)や米国産科婦人科学会も、この「遅延臍帯離断」を推奨しています[2]。
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⚖️ デメリットとどう向き合う?
血液量が増えることで黄疸が少し増えることもありますが、多くは光線療法でコントロール可能です。重い後遺症につながることはほとんどありません[1,6]。
だから専門家は「鉄分をしっかり蓄えて、2歳までの健やかな成長を支えるメリット」の方が大きいと考えています[1,2]。
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🌎 どうして“すぐ切る”習慣が残ったのか?
1960年代には「母体出血や赤ちゃんの黄疸は臍帯のせい」と考えられていました。
でも今では誤りとわかっています。それでも「昔からそうしている」という慣習で、すぐ切る方法が続いてしまっています[1]。
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🤰🏻 命の仕組みは本当にすごい
たった3分待つだけで――
✔ 鉄分を蓄えて、2歳までの貧血リスクを減らす[1,2,3]
✔ 神経発達や免疫力を高める[4,5]
✔ 早産児では生存率を高め、感染症リスクを下げる[6]
生命の仕組みは本当にすごいですね。
赤ちゃんは生まれるその瞬間まで、生き抜く力の準備を受け取っていることを多くのママに知っていただけたら幸いです♡♡
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📚 参考文献
1. McDonald SJ, et al. Effect of timing of umbilical cord clamping. Cochrane Database Syst Rev. 2013.
2. WHO. Delayed umbilical cord clamping for improved maternal and infant health. Guideline, 2014.
3. Yao AC, Lind J. Placental transfusion. Am J Dis Child. 1974.
4. Berg JHM, et al. Effect of delayed cord clamping (≥180 sec) on neurodevelopment. Front Pediatr. 2021.
5. Rabe H, et al. Effect of delayed vs early cord clamping on neonatal outcomes in preterm infants. Cochrane Database Syst Rev. 2019.
6. Fogarty M, et al. Delayed vs early umbilical cord clamping in preterm infants: systematic review and meta-analysis. Am J Obstet Gynecol. 2018.